お知らせ

RSウイルスワクチンの取り扱いを開始します

2024.06.25

RSウイルス感染症は下気道炎を引き起こすウイルスで、乳幼児では2歳までにほぼ100%が感染しその後何度も感染と発病を繰り返します。RSウイルス感染数はコロナ感染前は秋冬にピークがありましたが近年は夏に感染がピークとなっています(下記付図参照)。新型コロナウイルスの流行によりRSウイルスに対する免疫力の低下が懸念されており、高齢者や妊婦に対するRSウイルスワクチンの登場は、今後の公衆衛生面でも非常に重要となると考えられています。

慢性呼吸器疾患等の基礎疾患を持つ高齢者には、肺炎等の下気道感染症予防に非常に重要であり、母子免疫による新生児・乳児の予防を目的とした接種も効果があるとされています。

RSウイルスワクチンは、平成25年に開発優先度の高いワクチンに国から指定され、今年2社から発売されました。アレックスビー(GSK社製)、アブリスボ(ファイザー社製)です。

 

◆アレックスビー筋肉注射(2024年1月発売):対象者;60歳以上 特徴;細胞性免疫応答を高めるための構造を持ち有効性の解析が1.7年近く確認されているワクチンです。(当院価格 25000円)

◆アブリスボ筋肉注射(2024年5月発売):対象者;妊婦、60歳以上 特徴;妊娠24週~36週の妊婦に接種可能。生後6か月までの赤ちゃんの下気道疾患の有効性が確立しています。接種してよいか事前に産科の主治医の先生にご確認をお願いします。(当院価格33000円)

接種ご希望の方はお電話でお気軽にご相談ください。

国立感染症研究所:感染症疫学センター.「感染症発生動向調査 速報データ」

小児科定点あたりの報告

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